【2023年最新版】広告業界の現状を解説・広告業界の将来性(就活・転職で広告業界を目指す方へ)

マーケティング

ご無沙汰しています。広告代理店に入り1年半が経過しそうです。

去年入社してから本当に時間が経つのが早かった。体力・精神的にはもう5年ぐらい働いた感覚です。

とにかくハードワークしました。(今も)

今回広告運用・広告代理店の現状を、就活生・転職したい方に向けてまとめてみます。

広告業界の現状を解説・広告業界の将来性(就活・転職で広告業界を目指す方へ)というタイトルにしておきました。

広告業界は時間の経過とともにスキル・運用方法が次々と変わっていきます。

この感覚は事業者サイドで広告管理画面を見ているのと、代理店で常に管理画面を見ているのでは話が違いすぎます。

代理店→事業者側のマーケ担当→代理店出戻り組

がちらほらいるのは、物足りないからでしょうか(広告業界は面白いんです、本当に)

我ながら広告業界、特にWEBの広告代理店については毎日考えているので思慮深い文章になっていることでしょう。

さらに思慮深い文章・考察ができるように頑張ります。

※個人的に一番ムカつくのは、思考が浅いと言われた時です。

王者は電博

電通・博報堂が引き続き広告業界を引っ張っているのは間違いありません。

CA(CyberAgent)がグングンWEB広告に力を入れて、売上伸ばしていますが、ナショクラと呼ばれる大手企業案件は電通博報堂の営業部隊がコンペに出てきます(手強い)

話はそれますが、サイバーエージェントのことを我々広告業界の人はCAと呼びます。

そしてCAは新卒の給料がクッソ高い(42万+家賃補助)

広告業界に行きたいならCA一択でしょ、こりゃ

さて話を戻しましょう

電通のデジタル部門は「電通デジタル」通称DDがメインで担当しているようです。

博報堂のデジタル部門は、ここは結構グループ会社があるのですが、「DAC」「アイレップ」「博報堂プロダクツ」あたりがデジタル領域を担当しています。

つまり構図はこちら。

・「電通」が担当しているクライアントさんのデジタル領域は「電通デジタル」が担当するケースがある。

・「博報堂」が担当しているクライアントさんのデジタル領域は「博報堂プロダクツ」が担当するケースがある。

したがって、電通デジタルのクライアントは電通になることがあり、プロダクツのクライアントが博報堂になることがある、ということですね。

これこそグループ会社の安定したグループ会社でのキャッシュ循環。

電博を追っているCAにはこれができません、なぜならCAがオフライン・広告・イベント・国際大会などの専門マーケティングセクションがないから(あるっちゃあるが)

★CM・オフライン・イベント広告もしたい→この案件は100%電博にいきます。

※電博・CAに転職したい方はビズリーチ登録してください、まじで転職できます。
僕の友達100%の確率でCA転職決まりました。(2人も)

ハイクラス求人 ビズリーチ

【余談】サイバーエージェントの初任給高すぎ

CAの給料が本当に高い!

昨年記事を書いたのですが、これはマジで本当に衝撃です。CAは新卒の給料の中では頭1つ抜けてきます。もちろん外コンは除きますが。

また追記します(7/13)

広告代理店はリプレイスメント合戦

ここからが僕の結構詳しい領域です。

結論、電通・博報堂・CAのTOP3を除いた、WEB広告代理店は本当にレッドオーシャンです。

案件を奪い合っている、リプレース合戦をしているんではないか、と。

どこの代理店も、新規のクライアントさんがアポ時に「今の代理店の成果に満足してなくて…」と言った瞬間に目の色が変わります。マジです。僕もスイッチが入ります。

それぐらいリプレイスメントが熱いイベントなのです。

これは熱い!と思う理由はたくさんあるのですが、ここではいくつかご紹介。

1クライアントが広告へお金を出すマインドセットに既になっている
2担当者が広告への理解がある(可能性が高い)→我々の業界用語?ではリテがある、と言います。
3初期のアカウント設計が既に完成している
→GTM・アナリティクスあたりの連携はやや複雑な時がある
4売り上げがすぐ立つ

この4つ目の売上がすぐ立つについては下記の背景があるためです。

広告代理店はキャッシュフローが鍵なのです。できるだけ前受金でのビジネスをしたいのです。

売掛は代理店側がリスクを取るので。

大企業にいる方はあまりこの肌感覚がないかもしれませんが、金を払わない企業は普通にいます。

普通にとびます。

(とぶ=広告費用をうちのクレジットカードで切った後に、請求書を送ったら金を払わない・音信不通になる)

これは負債として計上する必要があり、売上・粗利ともに一気に下がります。

なので与信がない企業には必ず前受金でビジネスをしてるんです。

電博CAを除いたWEB広告代理店はレッドオーシャン

さて、ここからは数字分析していきます。

こちらはCAの2023年2Q終了時の決算報告書の一部です。クウォーターで約1000億なので、通期で4000億ぐらいの年商ですかね。

あのCAが売上4000億ということなので、ここはWEB広告運用のTier1です。

その次を追う広告代理店が「オプト」「セプテーニ」と言われています。

こちらがオプトの第一四半期の決算報告書です。

1Q終了時点で、売上145億ですかね。

年商1000億前後となるとCAの広告部門の1/4の数時感なので、そう思うと1位と2位の差は大きいですね。

オプトと近い売上であるセプテーニの売上を調べるのはややめんどいので、一旦ここは飛ばします。

まあ結論としてはWEB広告ではCAの一人勝ちです。

正直他の代理店はCAには多分追いつけません。

広告代理店の扱う金額感

さて、話題は少し変わりますが、広告代理店が扱う金額感をご存知でしょうか。

これは僕もこの業界に入るまではよくわかっていませんでした。しかしこの2年間で聞いた話や実際に管理画面を見た感じ、または同業界で働く友人に聞いた感じである程度の数値感は掴めてきました。

これを知ることで何がいいかというと

「果たして自分が運用している額がどれぐらいの規模感なのか」

「自分が利益をどれぐらい会社にもたらしているのか」

が明確に分かります。

これは、「人材業界などで言うところの1人会社に紹介するといくらマージンが入るのか」「生命保険を1人に買ってもらったらいくら入るのか」と近しいところがあるかもしれないですね。

おおよそ以下のイメージで外してはないかなと。

便宜上、大中小と規模感を出していますが、どの案件も広告運用者は頑張ります。

むしろ個人的には中小企業のオーナーさんや、個人でやられている人の”生活かかっている感”を感じると俄然やる気が出ますし、俺に任せろと燃えます。

※全て月間の運用額です(管理画面コスト)

月間広告運用額:1億以上|超大型案件

ナショクラと呼ばれる大手企業。

この規模感の案件はなかなか受注できません。

配信金額はデイリー換算すると1日300万ですから、まあ普通に1日運用ミスったら震える額です。

またこのクラスになると、TVCMなどもやっているので、WEB以外の予算も相当な金額になります。

競合・コンペ・あいみつされるのは、電通・博報堂・CA・ADK……..と大手企業が並びます。

この金額なのでクライアントも各社から提案があり、社内での検討期間・コンペが繰り広げられ、ベンチャー・中小の代理店は結構負けるイメージ。

負ける理由は、「運用力の差」などではなく、既に役員陣間での交渉済み・VC、IPOを控えている会社は大手の電博CA ADKとの方が信頼できる、などなど、本当の理由は現場サイドまでは降りてこないケースも多数。

受注した場合には、Google Yahoo FB LINE Twitterなどフルチャネルでの配信が見込まれ、かつ9割ぐらいの確率でクライアントの担当者は代理店上がりの人間が出てくる。

つまり、かなり手強い。

適当に数値並べて誤魔化す、LPOしますは通じず、なぜ?いつまでに?スケジュールは?リカバリー策は?と無限にチャットを送ってくるやつが出てくる。
(結構電話かけたがり野郎もいる)

代理店側のチーム体制は、媒体別で運用者が別れることが多く、基本的に媒体を跨いでの運用はしない。

フロントと呼ばれるクライアントと対峙する人と実際に運用をする人は別であるケースがほとんど。

※戦略を考えるストラテジストがいることも。

定例会は、週1でヤリたがる(準備えぐい)

資料作成はレポーティングのチームがいるが、こいつらは結構のんびりしている(クライアントと対峙しない)ためフロントが「おい、お前らレポートまだか??」とリマインドをする。

もはやフロントは社内にも敵あり。

まとめると、月間1億運用はすごい。

月間広告運用額:5000万以上|大型案件

ここもほぼ月額1億と同じ動きになります。数千万以上の配信額になると、体感ほぼ同じです。1日何回も管理画面を見ないとそわそわします。

この案件もまた大手企業の案件であることがほとんど、かつ認知の施策を含んだプロモーションであることがほとんどです。

したがって、かなりの額のディスプレイ広告を配信します。

広告では重要な指標がいくつかあるのですが、基本的なところで言うと

CPA・CPC・CVR・CTR ここあたりでしょうか。

これらの指標から計算式を立てて、実際にクライアントにシミュレーションを作って提案したり、実際の運用での動きみたいなものを計算します。

ぶっちゃけて言うと、正直100万以下ぐらいの規模感であればこの”計算”が成り立ちません。と言うより効果検証を行うだけの母数(インプレッション・クリック)が発生しないことが多いです。

この計算が成り立つ(可能性が高い)のは数百万以上であることがほとんどいう広告代理店の人があまり言いたくない事実もあります。

また今度、このシミュレーションの立て方については記事を書きますね。

月間広告運用額:1000万以上|大型案件

月間広告運用額:500万以上|中型案件

月間広告運用額:100万以上|小型案件

月間広告運用額:30万以上|小型案件

新卒ベンチャー代理店から給料を爆上げするには

さて、新卒ベンチャー代理店から給料を爆上げする方法について、リアルな2つの案を共有します。

結論から言うと

①ベンチャーで結果を出す

②大手代理店に転職

この2つしかありません。

①の結果を出すは、案外難しいです。僕もかなりハードワークしましたし、成果も出した気がしますが、戦うのは同期だけではなく全社員なので、その中でも目立つぐらい成果を出さないといけないのです。

これは難しい。

流石に1年ぐらいは広告とは、と言うところを理解して、自分で数字計算ができるようになり、クライアントにシミュレーションを提案できるようになる、改善策出せる、増額できる、などなど結構ステップがあります。

なので、現実的に1年で給料2倍!なんては結構レアですね。

あと社内政治も必要です。

え、ベンチャーなのに?

いや、ベンチャーという人が少ない組織だからこそ、社内政治が必要です。

僕はこの社内政治が結構苦手でした。先輩にも嫌なこと・間違っていることははっきり意見を言いますし、言いまかすぐらい理詰めで逆に詰め返します。

気に入ってるやつを部下にしたいですよね。

あとは案件の運・チーム状況の運などなど複数の変数がありますね。

個人的には②の大手への転職が難易度的には低いかなと思っています。

そして、ここで大事なのは上位4社の代理店に行くこと。

上位4社とは、電通・博報堂・ADK・サイバーエージェントの4社です。

では、どうやって電通・博報堂・ADK・サイバーに行くのかって話ですよね。

それはビズリーチ一択です。マジです。僕の同期は2人ともビズリーチ使ってサイバーに行きました。

ハイクラス求人 ビズリーチ

ちょっと僕のことはあえて触れませんがw

サイバーに行った友達2人について触れますね。

タイミング・運・2年ぐらいのベンチャーでのハードワーク経験があれば、この4社にいける可能性はグッと上がります。

ただ、電通・博報堂・ADKに関しては、ベンチャーとはやや遠い気がするので、サイバーとはやや違う転職の難しさもありそうです。

転職の具体的なやり方については、興味ある方は個人的にtwitterやらでDMください。1時間2000円ぐらいで相談乗りますよ笑。

我ながらサイバーへの行き方(ビズリーチ内での立ち回り)はかなり詳しいです笑。

最後に大事なのでもう一回言いますが、転職ならビズリーチがいいです。4社とも求人あります!

広告代理店に新卒で入るには

広告代理店の仕事

さてさて、リクナビ・マイナビや、企業の公式サイトにある嘘偽りだらけのタイムスケジュールなんて見てる場合ではありません。僕のタイムスケジュールを見てください。これこそが真実です。

今後、真実を出さないメディアは絶対負けます。

大手メディアが嘘だらけなのは皆知っているので、まあいいか。

10:00 出社
前日の数値は既に携帯でスプレッドシート見れるようにしているため、朝ついて数値確認して絶望などはない。既に心の準備はできている。9時始業のクライアントからのチャットが溜まっているので、着席するやいなや高速でチャットを返していく。EDMかラップバトルを聞きながらテンションをあげることもあり。ベンチャーのため?(かは知らんが)「おはよう!昨日さ〜」などの無駄(世間)話はそういえばこの2年間1回もしたことがない。したかった。
(多分これは異常、結局はコミュニケーションが一番大事、コミュニケーションがうまくいかない組織は崩れる、と思いました。)

11:00 チャット返しつつ・炎上案件があれば鎮火・管理画面数値を確認
この時間帯はかなり集中しています。炎上案件とは大枠「成果が悪い」「こっちボールのタスクが進んでいない」この2点です。タスクが進んでいない、に関しては基本代理店は広告のプロなので、ほぼ起こり得ませんが、雑魚の広告運用者はすぐタスク遅延が起こっている模様ですね。

なので、僕が「あ、やべえ燃えそうこの案件」と思うのは数値、業界用語でいうとCPA・ROASが悪化している時(慣れてくると、悪化しそうな前兆も掴めます)です。(大炎上系は予算超過・配信ミス系←この話題は本当に面白いのでまたBLOG書きます。)

次のリカバリー策が複数思いついてる時は、そんなに動揺しません。あ、今日も燃えてんな、ぐらいですが、思いつかない時・自分の経験則・仮説で組み立てられない時には焦ります。

そういう時には上司に聞きましょう。聞く相手は大事です。僕は結構選んでました。ポンコツに聞いてはダメです。

こいつは信頼できる、本当の実力(社内政治で上がったとか、運が良かったとか、ここら辺は見てりゃ分かりますよね)がある先輩を頼りましょう。

12:00 クリエイティブ系の進捗確認
広告代理店のもう1つ重要な仕事は「制作チームとの進捗確認・クオリティチェック」ですね。1年目はここに本当に苦戦しました。人はまあ思った通りに動かんし、思った通りの制作物は上がってこん。クリエイティブの品質担保までが代理店でクライアントのフロントに立つ人間の仕事です。制作チームとうまくやれるか、修正が発生することも加味して立ち回りができるか、クライアントの癖などを事前に伝えておく、などなど気を利かせることが大事です。

最近仕事してて思うのは、こいつ気が利かねえな、と思うやつが社内外に大量にいるということ。チャットはクリアに短く書くこと、結論を先に書くこと、定量的に伝えること、認識の相違がないか最初に確認すること、などなど気を利かせることは大事です。

13:00 定例会準備or定例会
昼ごはんはまだ早い。というか食べない(食べれない)日も結構あります。定例資料準備の場合は、ここら辺の時間から集中力が切れてます。流石に人間の集中力は2、3時間でしょう。ただ、クソ雑魚と思われるミスだけは絶対にしてはいけません。それは数値間違える、誤字脱字を連発する、Excelの体裁が汚い、パワポが見づらい、などなど社会人1ヶ月で覚えるようなことだけはNGです。

14:00

15:00

16:00

17:00

18:00

19:00

広告運用者として勝ち残るためには

広告業界の将来

タイトルとURLをコピーしました